健康寿命を延ばすフレイル対策とは

コロナ禍前後での運動能力

日頃、運動したり、歩いたりしていますか?
以前と比べると、なんとなく出かける機会も減っていたから、
自信が無いなぁという方、多いのではないかと思います。。

また、以前はジムにも通っていたけど、このコロナ禍でやめてしまった、お休みしたままという方も多いのではないでしょうか。

データによると、子どもから高齢者にかけてほとんどの方が、コロナ禍前後での運動能力を比較すると、コロナ後に低下しているということが、スポーツ庁の「体力・運動能力調査結果」よりわかります。


出典:スポーツ庁「体力・運動能力調査結果」

それまでは、外に出て散歩したり、運動していたりした方々も、外出自粛があったり、気分的にもお出かけするのもはばかられて、家にとじこもりきりだったという方が多いかもしれません。

このままでは、どんどん運動能力も落ちていってしまいます・・・。



平均寿命と健康寿命


出典:厚生労働省 簡易生命表(2020)、WHO世界の健康寿命国別ランキング(2020) を加工して作成

日本は平均寿命が世界で見てもトップクラスに入っていますが、自立して健康でいられる「健康寿命」は短く、男性の平均寿命は81.4歳ですが、健康寿命は72.6歳、女性の平均寿命は87.5歳で、健康寿命は75.5歳と男性は8.8年、女性では12.4年もの間、介護や助けが必要となります。



フレイル対策

こうした中での課題は、健康寿命を延ばし、平均寿命に近づけることにあると言えます。
この平均寿命と健康寿命のギャップを縮めるために「フレイル」という言葉が広がりを見せています。

「フレイル」とは、健康状態から要介護へ移行する中間の段階で、適切な支援により、健康な状態に戻ることができる時期のことです。

フレイルは、コロナ禍など運動量の減少により、食欲の低下がみられ、低栄養状態になり、筋肉量が減少し、関節への負担も増して、また運動量が減るという悪循環が要因となります。
この悪循環を断ち切り、健康需要を伸ばすことがフレイル予防とされ、高齢化の増加が顕著な日本において、今後フレイル予防、対策が重要視されていくと推測されています。

では、これを防ぐにはどうしたらいいでしょうか。

次回以降で、フレイル対策として筋肉を維持するには、どのようにしていったらいいかの具体的な方法をお伝えしていきます。