インド ガンジーの健康論にもアマニ

インド ガンジーの健康論にもアマニ

ヘルスガイド「ガンジーの健康論」

カナダアマニ協会によリ発行されたダイアン・モーリス博士の著書「アマニーその健康と栄養ー」の中に、 「アマニは少なくとも5000年以上前から古代エジプト、インドや中国で料理に使用されていた・・・・」の文字を見つけました。

現在でもインドはアマの生産地のひとつです。
インド独立の父として世界中に知られるマハトマ・K・ガンジーは、インドの宗教家、政治指導者です。
そのガンジーの著したヘルスガイド「ガンジーの健康論」に、村の労働者たちへの食事としてアマニ油を使った料理があります。

マハトマ・ガンディー

村の労働者たちへの話

ガンジーの話は、以下のように語られています。

「今日の献立はあらゆる注意深い配慮から、特に村の労働者の要求を考えて私が選びましたので、それについてある程度お話ししなくてはなりません。栄養があって、平均的な村人の経済力の範囲でできる食事を考えました。」

若者が食べるべきとしたバクリ(アマニ油でこねた薄焼きパン)

「・・・丈夫な歯を神から与えられている若者は、良質の十分焼いた固いバクリを食べるべきではないかと考えました。それは誰でも作れるし、どこへ行くにも持ち運びが簡単ですし、数日日持ちがするのです。こねる前にリンシード油(亜麻仁油)で処理しましたが、そうするとやわらかくてカリカリにできます。」

「その他に少々の緑の野菜か生の野菜が必要なので、トマトとこの辺でたくさん手に入るコトゥ(ペーストをつくるときに使う実の一種)の実で作ったチャツネと、私たちの庭でとれる葉で作ったチャツネ(※1)を用意しました。コトゥ(※2)の実は収斂性があり、通じをよくすることは知られていますが、ジャゲリ(※3)との相性も良く、おいしいチャツネを作るのに使われます。もう一つのチャツネは葉に味をつけるために、ココナツとタマリンド(※4)と塩を加えてあります。」

(「ガンジーの健康論」より)
※ 1:料理に付けあわせ味に変化をつけるソース、またはペースト状の調味料、薬味
※ 2:コトゥはコトウ(胡桃)のこと、クルミ
※ 3:ジェゲリはジャグリのこと、サトウキビ・なつめやしの糖蜜
※ 4:マメ科の植物、果肉を調味料としてカレー・チャツネ・スープなどに利用

出典
「アマニーその健康と栄養ー」
ダイアン・モーリス博士の著 日本アマニ協会訳
カナダアマニ協会発行 2008年

「ガンジーの健康論」
M・K・ガンジー著 丸山 博/アユールヴェーダ研究会監修 岡 芙美子訳
編集工房ノア 1982年

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バクリとはチャパティをはじめとするインドの薄焼きパンの種類のひとつ。粉は全粒のソルガムを使っています。
自叙伝で語られるように、人々の幸福を生涯追求し、その思索や活動は衣食住全般に及ぶガンジー。食生活についての考察も生涯に渡り、その過程で穀物、特に未精白の穀物がいかに重要かを説いています。 マクロビオティックの提唱者である桜沢如一もガンジーを敬愛していたといわれています。 古くからインドでも料理に使われていたというアマニ、毎日の食事に欠かせないパンにアマニ油を加えるアイデアは、ガンジーのものだったのか、それとも古くからあるレシピをガンジーが村人たちに紹介したのか。そして、「やわらかくてカリカリ」した食感のためだけだったのか、それともアマニの栄養価を知ってのことなのか。・・・想像が膨らみます。


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