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へちまのちから

身近な植物「へちま」についてご紹介します。

15種類のへちまサポニン発見!

へちまには「サポニン」と呼ばれる成分が含まれています。サポニンは、多くの植物がつくる二次代謝産物のひとつで、様々な種類があります。中には、抗酸化作用やガン細胞増殖抑制などの生理活性をもつと考えられているものもあり、注目を集めるようになりました。
へちまからは、これまでに15種類のサポニン成分が見つかっています。(Pharmaceutical Society of Japan ,1985)へちまがもつサポニン群には、他の植物にはあまりみられない独自の「へちまサポニン」が含まれていて、その一部には、顕著な細胞増殖効果が認められています。

サポニンって何?

サポニンは水と混ぜて振ると泡立つ性質があり、高麗ニンジンに含まれる薬用成分としても知られています。また、ダイズやお茶にも含まれており、その機能について、研究が進められています。たとえば、ダイズに含まれるサポニンの1種「ソヤサポゲンB」 とよばれるグループには、血糖値の上昇を押さえる効果が認められています。また、お茶に含まれるサポニンでも、同様の効果に加え、胃の保護作用があることが報告されています。

へちま水の正体は?

へちまの茎を切るとあふれ出てくるへちま水。この正体は、へちまの「導管液」です。根が土の中から吸い上げた水分は、導管とよばれる細い管の中を通ってへちまの全身に運ばれます。この中には、へちまの栄養となるミネラルがとけ込んでいます。さらに、根の細胞では植物ホルモンやタンパク質、糖質が作り出されて、導管内に分泌されています。へちまの導管液には、これらの物質が絶妙なバランスで含まれていて、へちまの成長をコントロールする信号として働いていると考えられています。へちまの成長には、へちま水が欠かせないのです。

※前途の記事は植物「へちま」についての記述であり、商品の効能・効果について保証するものではありません。